学会誌
更新日 2026年5月29日
看護理工学会誌 J-STAGE (Online ISSN : 2432-6283)
お知らせ
看護理工学会誌 投稿規程、執筆要項および投稿申込用紙の変更について
看護理工学会倫理綱領および看護理工学会倫理規定の制定に伴い、投稿規程を見直し、「論文は看護理工学会倫理綱領および看護理工学会倫理規定に基づいて行った研究を対象とし,該当する事項を論文中に明記する.この条件が満たされない場合は返却となることがある.」といたしました。これに伴い、執筆要項・投稿申込用紙も更新いたしました。
2026年4月15日以降のご投稿は、改定後の投稿規程・執筆要項を順守いただき、更新後の投稿申込用紙をお使いください。
2026年4月1日
看護理工学会誌 査読方式変更について
看護理工学会誌は、これまでダブルブラインド方式(著者、査読者双方を匿名化した査読方式)で査読を行っておりました。しかしながら、インターネットでの論文等の検索が容易になり、匿名性の厳密な保持が事実上困難になっていることを鑑み、この度、査読方式をシングルブラインド方式に変更することとなりました。
シングルブラインド方式は、著者情報が査読者に開示された状態で査読を行う方式です。査読者の情報はこれまで通り著者には開示されません。
シングルブラインドでの査読は、10月以降の投稿論文から開始となります。それ以前に投稿されている論文については、これまで通りダブルブラインドでの査読となります。
ご投稿される皆様におかれましては、10月1日(火)以降のご投稿は査読者に著者情報が開示された状態での査読となりますのでご了承下さい。
学会誌へのご投稿をお待ちしております。
9月30日(月)までに投稿された論文 ダブルブラインド方式での査読を継続
10月1日(火)以降に投稿された論文 シングルブラインド方式での査読
2024年9月18日
看護理工学会誌では新たに迅速査読制度の運用を開始しました。
学生会員の学位取得や、日本学術振興会の特別研究員への応募を支援するために、投稿を受理してからおおむね2週間以内に査読結果を通知いたします。また、迅速査読の申し込みに当たり、追加料金は発生しません。
なお、詳細は2021年9月26日改定の投稿規程をご覧ください。
看護理工学会誌13巻を発行しました。(2026/5/29)
看護理工学会誌12巻を発行しました。(2025/8/29)
看護理工学会誌11巻を発行しました。(2024/7/31)
看護理工学会誌10巻Supplement号(特集号)を発行しました。(2023/8/31)
看護理工学会誌9巻Supplement号(特集号)を発行しました。(2022/9/30)
J-Stageでのパスワード等の入力が不要になりました。また、どなたでもすぐに論文全文を読めるようになりましたので、論文を投稿される方におかれましても、研究成果の一般公開のタイムラグがなくなりました。これを機に是非ご投稿ください。(2019/1/31)
看護理工学会誌は第6巻より電子版のみ(J-Stage)発刊されます。(2018-09-08)
投稿について
看護理工学会では、皆様からのご投稿をお待ちしています。
看護理工学会誌 最新論文
原著
英語論文
An investigation of early implementation challenges in a robot-assisted home swallowing exercise system: A pilot study among young adults(在宅嚥下体操支援ロボットの導入初期における課題の検討:若年者を対象としたパイロットスタデイ)
在宅嚥下体操支援ロボットの導入初期における課題の検討:若年者を対象としたパイロットスタデイ
著者
三重野 愛子1 山口 多恵1 辺見 一男2 橋口 暢子3
所属
- 長崎県立大学看護栄養学部看護学科
- 長崎県立大学情報システム学部情報システム学科
- 九州大学大学院医学研究院保健学部門
要旨
本研究は,嚥下体操ロボットの在宅への導入初期における課題解明を目的に,従来の体操説明書(調査1)とロボット(調査2)による介入を行い,各調査で得られた課題をもとにロボットの在宅への円滑な導入に向けた技術的,運用的方策を探究する.若年者9名(調査1:4名,調査2:5名)に2ヵ月間,自宅での嚥下体操実施を依頼した.介入後半構成的に面接し帰納的に分析した.調査1では【楽しさの欠如】【嚥下体操の必要性の認識】,調査2では【ロボットが円滑に動作しない】【動作を妨げる環境】【ロボットへの嫌悪感】【ロボット操作方法の理解】【嚥下体操の必要性の認識】を特定した.在宅へのロボット導入に向け,操作上の問題を軽減するシステム改良,Wi-Fi接続性とバッテリー管理の改善の必要性が示された.また,体操の楽しさと意欲維持をもたらす機能の追加が運動継続に対する効果的な支援に寄与する可能性が示唆された.キーメッセージ
- 今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?
研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?
加齢に伴う嚥下機能低下を予防するため,継続的な嚥下体操を支援する嚥下体操支援ロボットの活用に着目した.本ロボットの在宅導入における実用性を検証するために,まず在宅環境下での技術的・運用的課題を抽出する必要があると考えた. - この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?
在宅の看護・介護におけるロボットの円滑な導入と効果的な活用に向けて,Wi-Fi 環境やバッテリー管理など確認すべき項目のチェックシートの素案になる. - 今後どのような技術が必要になるのか?
在宅でのロボットを用いた継続的な嚥下体操実施に向け,体操の楽しさや体操への意欲を維持できる機能の追加が必要になる.
キーワード
嚥下,体操,コミュニケーションロボット,若年者,在宅
An investigation of early implementation challenges in a robot-assisted home swallowing exercise system: A pilot study among young adults
Author(s)
Aiko Mieno1 Tae Yamaguchi1 Kazuo Hemmi2 Nobuko Hashiguchi3
Affiliation
- Department of Nursing Science, Faculty of Nursing and Nutrition, University of Nagasaki
- Department of Information Systems, Faculty of Information Systems, University of Nagasaki
- Department of Health Sciences, Faculty of Medical Sciences, Kyushu University
Abstract
The purpose of this study was to identify system-level challenges during the initial phase of introducing a swallowing exercise robot for home use. Two intervention approaches were evaluated: a conventional handout-based method describing exercise procedures (Study 1) and a robot-based instructional method (Study 2). Nine young adults participated (Study 1: four; Study 2: five) and performed home-based swallowing exercises for two months. After the intervention, individual face-to-face interviews were conducted and analyzed using inductive content analysis. Study 1 identified two themes: “lack of fun” and “recognition of the necessity of swallowing exercise.” Study 2 identified five themes: “robot functions not operating smoothly,” “environment hindering exercise,” “aversion to robots,” “understanding of how to operate the robot,” and “recognition of the necessity of swallowing exercise.” Successful home implementation requires system modifications that reduce operational problems, along with improved Wi-Fi connectivity and battery management. Lack of enjoyment also emerged as a major barrier to exercise continuity. Strengthening the unique advantages of the robot-particularly through features that promote enjoyment and sustained engagement-may improve support for long-term exercise adherence.Keyword
deglutition, exercise, robotics, young adults, home
一般尿検査に対する低侵襲性新規採尿法と通常採尿法の比較検証
一般尿検査に対する低侵襲性新規採尿法と通常採尿法の比較検証
著者
金澤 悠喜1 杉山 大典1
所属
- 慶應義塾大学看護医療学部
要旨
従来品より侵襲性の低い採尿シートを開発し,その性能を検証した.対象は食後3時間以上経過し,水・茶以外の飲食をしていない18歳以上の100名(成人)および4~6歳の48名(幼児)とした.提出された中間尿を二分し,直接測定した尿と,採尿シートを通して再採取した尿を比較した.分析には級内相関係数および重み付けKappa係数を用いた.尿蛋白(CRE補正)および尿クレアチニンは成人・幼児ともに高い相関を示し,尿定性蛋白はalmost perfectであった.一方,尿沈渣は成人がmoderate,幼児が不一致であり,培養検査は不一致であった.以上より,一般定性検査における有用性が示唆されたが,尿沈渣については改良が必要と考えられた.キーメッセージ
- 今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?
研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?
トイレで排泄ができない児の採尿時に生じる採尿される側と採尿する側の負担を解決しようとするもの
である.
広く活用されている採尿バッグを用いずに採尿できる試作品を作成し,その尿検査値への影響を検証した. - この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?
将来的には,NICU やPICU で治療する児および看護師に貢献できる可能性が高い.
ベッド上での生活をしている人や認知症およびその介護者にも汎用可能性が高い. - 今後どのような技術が必要になるのか?
今後は,尿成分と試作品との吸着等を軽減する技術および尿成分に影響を与えずに絞る技術が必要となる.
キーワード
採尿方法,成人,幼児,尿検査値
Comparison of urine test results using old and new urine collection methods for the development of a new urine collection method
Author(s)
Yuki Kanazawa1 Daisuke Sugiyama1
Affiliation
- Keio University, Faculty of Nursing and Medical Care
Abstract
In this study, we aimed to develop a less invasive urine collection sheet and evaluated its efficacy compared to the conventional collection method. We included in the study 100 adults and 48 children aged ≥18 and 4-6 years, respectively, who had fasted for ≥ three h (i.e., consumed no food or beverages other than water or tea). We divided midstream urine samples into two portions: directly measured and re-collected through the urine collection sheet. We used intraclass correlation coefficients and weighted kappa coefficients for statistical analysis. Creatinine-adjusted urinary protein and urinary creatinine exhibited high correlations between the two collection methods both in adults and children. Qualitative urinary protein results demonstrated almost perfect agreement. In contrast, urinary sediment analysis revealed was moderate and poor in adults and children, respectively. Then, the culture test results were inconsistent. These results suggest that the urine collection sheet is effective for general qualitative urine testing. However, further device improvement would be required for reliable urinary sediment analysis.Keyword
urine collection method, adults, infants, urinalysis values
実践報告
皮膚および皮膚モデルの清拭における指腹部の接触力の調査
皮膚および皮膚モデルの清拭における指腹部の接触力の調査
著者
眞嶋 ゆか1
所属
- 山梨大学大学院総合研究部医学域看護学系
要旨
本研究の目的は,皮膚および多層構造皮膚モデルを指腹部で清拭したときの接触力を明らかにすることである.19歳~20歳の女性30名を対象に,不織布ワイプの厚さ別(薄い・厚い)に,清拭方法1:自分の前腕内側を通常の力で清拭,清拭方法2:多層構造皮膚モデルを弱い力で清拭,清拭方法3:多層構造皮膚モデルを強い力で清拭し,指腹部の接触力を触動作センサで測定した.3つの清拭方法の接触力(中央値)の範囲は0.45~1.12Nだった.接触力は清拭方法3が最も大きく,ワイプ薄よりワイプ厚が有意に大きかった.これらの結果から清拭時の指腹部の接触力には個人差があり,ワイプの厚さも影響することが示唆された.今後は接触力のデータを集積し,接触力が皮膚に及ぼす影響を明らかにすることが必要である.キーメッセージ
- 今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?
研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?
皮膚に優しいスキンケアを目指すなかで,拭き方はさまざまであるからこそ追及してみたいと思った. - この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?
生活援助においてスキン-テア予防意識の向上に寄与することが期待される.
「拭く」行為の可視化は,摩擦による皮膚トラブルの減少に貢献できる可能性があると思われる. - 今後どのような技術が必要になるのか?
皮膚への摩擦を最小にしてしっかり汚れを除去する「拭き方」の開発と評価をすることである.
Investigation of fingertip contact force while wiping on skin and skin models
Author(s)
Yuka Majima1
Affiliation
- School of Nursing, Faculty of Interdisciplinary Research, University of Yamanashi
上腕動脈血流音と心周期の時間的一致性の検討
上腕動脈血流音と心周期の時間的一致性の検討
著者
田中 佳子1 秦 さと子1
所属
- 大分県立看護科学大学看護学部
要旨
本研究は,健常成人の末梢動脈である上腕動脈において,1血流音の所要時間と1心周期の一致性について,性別および年代別に明らかにすることを目的とした.40~60歳台の男女68名を対象に,上腕動脈血流音と心電図を同時に記録した.1血流音および1心周期の所要時間を抽出後,両者の所要時間差を算出し,対応のあるt検定,ピアソンの相関分析,反復測定二元配置分散分析を行った.その結果,1血流音と1心周期の所要時間差は多くの対象者で0.03秒以内であり,両者に有意差は認められず,強い正の相関が認められた.性別では男性の所要時間が女性より有意に長かったが,年代の影響は認められなかった.以上より,上腕動脈の1血流音は心周期と高い一致性を示し,その一致性は年代の影響は受けない一方,性別による差異が存在することが明らかとなった.血流音の時間的評価は,末梢血管状態の分析に有用である可能性がある.キーメッセージ
- 今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?
研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?
末梢動脈血流音の拍動周期と心周期の関係を検証する研究である.末梢動脈の拍動は心周期に基づくと
されるが,それを血流音から検証した研究がないことが本研究のきっかけである. - この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?
血流音を心拍動に基づく周期的指標として解釈する基盤となり,血流音を用いた血管状態の評価およびシャント管理における看護観察への応用を期待している. - 今後どのような技術が必要になるのか?
血流音解析において,拍動の抽出を自動化する技術が必要だと考える.
Temporal agreement between brachial arterial blood flow sounds and the cardiac cycle
Author(s)
Keiko Tanaka1 Satoko Shin1
Affiliation
- School of Nursing, Oita University of Nursing and Health Science