学会誌
更新日 2024年11月29日
看護理工学会誌 J-STAGE (Online ISSN : 2432-6283)
お知らせ
看護理工学会誌 査読方式変更について
看護理工学会誌は、これまでダブルブラインド方式(著者、査読者双方を匿名化した査読方式)で査読を行っておりました。しかしながら、インターネットでの論文等の検索が容易になり、匿名性の厳密な保持が事実上困難になっていることを鑑み、この度、査読方式をシングルブラインド方式に変更することとなりました。
シングルブラインド方式は、著者情報が査読者に開示された状態で査読を行う方式です。査読者の情報はこれまで通り著者には開示されません。
シングルブラインドでの査読は、10月以降の投稿論文から開始となります。それ以前に投稿されている論文については、これまで通りダブルブラインドでの査読となります。
ご投稿される皆様におかれましては、10月1日(火)以降のご投稿は査読者に著者情報が開示された状態での査読となりますのでご了承下さい。
学会誌へのご投稿をお待ちしております。
9月30日(月)までに投稿された論文 ダブルブラインド方式での査読を継続
10月1日(火)以降に投稿された論文 シングルブラインド方式での査読
2024年9月18日
看護理工学会誌では新たに迅速査読制度の運用を開始しました。
学生会員の学位取得や、日本学術振興会の特別研究員への応募を支援するために、投稿を受理してからおおむね2週間以内に査読結果を通知いたします。また、迅速査読の申し込みに当たり、追加料金は発生しません。
なお、詳細は2021年9月26日改定の投稿規定をご覧ください。
看護理工学会誌12巻を発行しました。(2024/11/29)
看護理工学会誌11巻を発行しました。(2024/7/31)
看護理工学会誌10巻Supplement号(特集号)を発行しました。(2023/08/31)
看護理工学会誌9巻Supplement号(特集号)を発行しました。(2022/09/30)
J-Stageでのパスワード等の入力が不要になりました。また、どなたでもすぐに論文全文を読めるようになりましたので、論文を投稿される方におかれましても、研究成果の一般公開のタイムラグがなくなりました。これを機に是非ご投稿ください。(2019/1/31)
看護理工学会誌は第6巻より電子版のみ(J-Stage)発刊されます。(2018-09-08)
投稿について
看護理工学会では、皆様からのご投稿をお待ちしています。
看護理工学会誌 最新論文
速報
英語論文
Analysis of regional disparities in vascular access occlusion treatment in hemodialysis patients using NDB Open Data Japan and GIS(NDB Open Data Japanと地理情報を用いた血液透析患者におけるバスキュラーアクセス閉塞治療地域差に関する考察)
NDB Open Data Japanと地理情報を用いた血液透析患者におけるバスキュラーアクセス閉塞治療地域差に関する考察
著者
鈴木 けんた1 苗村 潔2 作村 諭一1,3
所属
- 奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科
- 東京工科大学医療保健学部臨床工学科
- 奈良先端科学技術大学院大学データ駆動型サイエンス創造センター
要旨
本研究は,2種類のオープンデータ(レセプト情報・特定健診等情報データベース・地理情報システム)を活用し,日本の末期腎不全患者に対する血液透析(HD)およびバスキュラーアクセスに対する血管内治療(EVS-VAO)の地域差について二次医療圏単位で検討した.分析の結果,血栓除去術についてのみ弱い正の空間自己相関が認められた.また,主成分分析とK-means法によるクラスター分析を用いて,地域を4つの異なるグループに分類した.HDの実施状況はクラスター間で一貫していたが,夜間透析などの特殊なHDやEVS-VAOなどの高度な治療について地域差が認められ,最も高齢化率の高いクラスターでEVS-VAOの実施率が最も低いことが明らかとなった.これらの結果は,基本的なHDサービスの提供は均一である一方で,先進的な透析治療やEVS-VAOの提供には地域差が存在することを示している.本研究の知見は,透析患者に対する包括的医療の提供に地域差が存在する可能性を示唆する.キーメッセージ
- 今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?
研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?
透析患者のバスキュラーアクセスの治療実施状況について分かっていないことが多い.本研究では,診療報酬請求とGISを用い,それらの地域差の可視化を試みた. - この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?
治療の地域差を把握することで,看護・介護の資源配分に貢献できる可能性がある. - 今後どのような技術が必要になるのか?
診療報酬請求や国勢調査など,複数データベースの連結が可能なオープンデータが必要になる.
キーワード
NDB Open Data Japan,地理情報(GIS),血液透析,バスキュラーアクセス閉塞治療,地域差Analysis of regional disparities in vascular access occlusion treatment in hemodialysis patients using NDB Open Data Japan and GIS
Author(s)
Kenta T. Suzuki1 Kiyoshi Naemura2 Yuichi Sakumura1,3
Affiliation
- Graduate School of Science and Technology, Nara Institute of Science and Technology
- Department of Clinical Engineering, School of Health Sciences, Tokyo University of Technology
- Data Science Center, Nara Institute of Science and Technology